日本ブリーフサイコセラピー学会 第24回熊本大会 2014 8/29〜31

ワークショップ

日時
8月29日(金) 13:00〜18:00

本大会ではワークショップを企画しております。お申し込みの際は、申し込み書に第3希望まで必ずお書きください。申し込み状況により、受付を締め切るコースが出てくる場合がございますので、ご注意ください。

ワークショップは、お申し込み時点で第3希望まで伺います。また、ワークショップはそれぞれ先着順でお申し込みを受け付け、定員になり次第お申し込みを締め切らせていただきますので、お申し込み結果につきましては参加案内証にてご連絡いたします。なお、受付締め切り後は、当日の受付のみとなります。
第1希望を受講できない場合もございますのでご了承ください。

※当ワークショップは、臨床心理士資格更新ポイントとなります。


ワークショップ申し込み締め切り:2014年6月30日(月)

予約参加申込み

大会ワークショップのご案内

1,2,4,5,6,7はメイン会場(くまもと森都心)
3,8はサブ会場(熊本市国際交流会館)で開催
1 楽しく解決:ブリーフセラピー入門
津川 秀夫 × 坂本 真佐哉

ブリーフセラピーとは、ミルトン・エリクソンの視座や技法に影響を受けて発展したアプローチの総称です。このワークショップでは、エリクソン由来のセラピーはもちろん、それ以外のリソースを活用するアプローチもブリーフセラピーとして捉え、基本から体験を通して学んでいきます。具体的には、解決志向ブリーフセラピー、エリクソニアン・アプローチ、ナラティヴセラピーなどを取り上げる予定です。
ブリーフセラピーでは、問題や症状を力ずくで抑え込んだり問題解決を真正面からゴリゴリ進めたりするのを嫌います。ガチガチに固まった問題パターンにフッと隙間を入れてみる。複雑に入り組んだ訴えを受けとめつつ解決像をふくらましていく。問題をその人の中ではなく外側に置いてみる。トランスを通して自分でも気づいていないリソースに出会ってみる。こんなふうに、訴えに合わせながらも解決に向けて軽やかにずらす。それがブリーフセラピーの基本です。こういう関わりのためには、ユーモア、ワクワク感、ゆるさ、笑い、遊び心というものが大切です。セラピーは愉快に進めるべし。これが私たちからの提案です。
参考文献:『認知行動療法とブリーフセラピーの接点』日本評論社、『心理療法テクニックのススメ』金子書房

2 幸子とひな子の「私のソリューション」:カスタマイズする自由・ねらい・責任
黒沢 幸子 × 田中 ひな子

解決志向アプローチ(Solution-Focused Approach:SFA)は、その使いやすさとシンプルさ、また肯定的な手応えによって、多くの方が実践に活かしていることでしょう。
その技法はマニュアル化されて学習しやすいとの定評がありますが、だからと言って画一的な面接を行うわけでは決してありません(よね?)。シンプルだからこそ、カスタマイズする自由があります。その場合、私達は自由とともに責任も引き受けているでしょう。私達はどのような想い(ねらい)をもって、SFAを活かしたそれぞれの臨床実践を自由に生み出しているのでしょうか。
クライエントが一人ひとり違うように、臨床現場のリソースとニーズもそれぞれ、もちろん私たちセラピストもそれぞれ違います。このワークショップでは、私たちがそれぞれ大切にしているキーワード「リソース」「協働」「ニーズ」「無知の姿勢」「コミュニティ」を手掛かりに、「私のソリューション」を“本音トーク”でお伝えします(ということは女子会ノリ?)。またエクササイズも予定しています。皆さんもご一緒に自由自在な「私のソリューション」を探してみましょう。

3 生活支援にブリーフサイコセラピーのスパイスを
長沼 葉月 × 豊田 裕美 × 吉田 祥子 × 向陽台病院PSW

PSWはセラピーなんかしない!!!ソーシャルワーカーのお仕事は生活支援なんだっ!!だからブリーフサイコセラピーなんか関係ないっ!!っていう方にお勧めのワークショップです。
セラピーはせずとも相談支援は行う、それも多くの場合尋常じゃないケースロードの中で、ミクロなレベルでの支援だけではなくネットワーキングもコーディネートも…と無理難題を要求されやすいソーシャルワーカーのお仕事。ブリーフサイコセラピーの諸流派には、そんな現場で「使えるネタ」がてんこ盛りです!ブリーフサイコセラピーの諸流派ってなあに?って思われたかもしれません。実は、最近ソーシャルワーク領域で関心が高まっているソリューション・フォーカスト・アプローチや、ナラティヴ・アプローチ等は、ブリーフサイコセラピーの系譜に連なる支援アプローチなんです。
心理士さんの事例報告を聴くと、何だか心の中に踏み込まないと使えない気がする…と感じるかもしれませんが、実は生活支援の場で活かしてこそ、これらのアプローチの強みが引き立つような気がします。
ワークショップ当日は、「個別相談場面」と「ケース検討場面」の二つの場面設定で、ブリーフサイコセラピー的な視点がどんなふうに使えるか、簡単な説明と事例と体験的ワークの組み合わせでお伝えしていきたいと思います。

基本的にソーシャルワーカーさんを対象に考えていますが、心理士さんでも「『生活支援』ってなんでわざわざいうの?ワーカーさんと言葉が噛みあわないんだけど!」なんて言う方も大歓迎です。逆にソーシャルワーカーでも、疲れがたまっている方、解決志向や認知行動療法を学びたい方には、別のワークショップをお勧めします。この学会は色とりどりのメニューが楽しめるのが売りなので、ソーシャルワーカーだからソーシャルワーク学ばなくては、って考えず、こころの赴くまま選んで下さい。学会の「なんでもあり」な雰囲気を楽しんでいただければ一番です。

4 ブリーフ魂って認知?行動? -コンタミを面白がる認知行動療法へようこそ-
定員となっておりますので当日参加はできません。
菊池 安希子 × 蒲生 裕司
我々の「ブリーフ魂」とは「四の五の言わずに使えるモノは使う」こと。
たとえ、それが認知行動療法(Cognitive behavior therapy;CBT)というものであってもスタンスは一緒です。でも、認知とか行動ってなんだか漢字使っているし、小難しい感じがして、その時点で「ブリーフっぽくない!」なんて思ってしまいますよね。じゃぁ、カッコよく「コグニション」とか「ビヘイビアー」って言ったらどうでしょう?やっぱり小難しいですか?ちょっとはブリーフっぽくなりましたか?むしろバカっぽいですか?でしたら、ヒトがしているあんなことやこんなことではどうでしょう?困った時に、あんまり難しく考えないのも我々の「ブリーフ魂」です。
ところで、コンタミネーション(contamination)って言葉をご存知ですか?略して「コンタミ」。簡単に言ってしまえば、本来は混入するべきでないところに、混入するべきでないものが混入してしまうことです。常識的には汚染ですが、意外と瓢箪から駒で何か面白いものが出てくるかもしれません。ヘドラとか。
面白がるというのも我々の「ブリーフ魂」ですよ。そこに恐れなど微塵もございません。要するに、コンタミと言われてしまうかもしれませんが、催眠使おうが、EMDR混ぜ込もうが、自我状態療法やろうが、認知や行動(つまり、ヒトがしているあんなことやこんなこと)の変化を通して気分が変わるような介入をしていれば、それはやっぱりCBTと呼んでしまいたいのですよ。「CBTはコンタミを避けなければいけない」なんて言わないで、皆さんも御一緒にコンタミを面白がりながらCBTをやってみましょう♪
・・・ということで、「コンタミを面白がるCBT」へようこそ。
5 自閉症スペクトラム障害をもつ成人への対応
定員となっておりますので当日参加はできません。
森 俊夫 × 市橋 香代

本ワークショップのテーマは成人の発達障害、なかでも自閉症スペクトラム障害(ASD)への対応です。
子どもの発達障害への支援については、多少の地域差はありますが、取り組み内容や福祉、教育、医療等の連携体制が整備されつつあります。子どもたちには家族支援も含めて関わりの時間をそれなりに取ることができますし、低年齢であればあるほど、成長や変化のスピードも速いので、援助者側は支援の成果を実感することができます。
しかし、ある程度パーソナリティが完成した青年期以降のASDの人たちはどうでしょうか。診断をベースに心理教育などによって自らの発達特性に対する理解が得られたとしても、行動レベルでの変化を導入するのは容易なことではありません。周囲の理解も限定的なものとなり、ひとりあたりの支援の時間をそれほど取れるわけでもありません。実際、大学や専門学校、あるいは職場でのメンタルヘルスにおいて、ASD対応をどうするかが、現在大きな関心事となっています。
講師の二人も、こうした問題に対して、まだ明確な解答を持ち合わせておりません。ぜひ、参加者の皆さんとともに、一緒に考え、勉強させていただきたいと思っております。
本ワークショップでは、前半部分で、まずASDの診断にまつわることを中心に、問題点を整理します。そして後半部分で、翔和学園(発達障害を専門に、小中学部から大学部、さらには就労支援まで行っている学園)教諭・伊藤寛晃先生と、リワーク事業を展開されている青木弘達先生をゲストとしてお招きし、両先生方の実践をもとに、皆でディスカッションしたいと思います。

6 癒やしのおもちゃ箱 -ブリーフで心と身体のスタビライザーを-
定員となっておりますので当日参加はできません。
大多和 二郎 × 仁木 啓介

セラピーに訪れる人の多くが、不安感や緊張、落ち込み、悲しみ、喪失感、無力感、混乱、など様々なものを抱えています。それらの、不安定状態に陥っているクライエントに対して、私たちは何ができるでしょうか?そして何が必要でしょうか?
それらの原因には、心理的な側面と、身体的な側面があります。サイコセラピーには”対話”のみならず、”身体からのアプローチ”も大変重要です。ボディへの介入がうまくできると、サイコセラピーのバリエーションや巾が増え、クライエントへの問題に柔軟に対処できるようになります。
スタビライザーという言葉があります。それは、船や飛行機、自動車などで、過度な動揺を避け、姿勢を安定化させる装置です。姿勢が安定したら舵取りも楽になります。安全なコースや景色が良いコースなど、好きなルートを通り目的地を目指すことが可能になります。飛行機では高度も自由に選択することができます。台風などの豪雨をもたらす雲の遙か上の、真っ青な空のなかで風に乗って飛ぶのも気持ちが良いでしょう。心や身体を安定化させるスタビライザーを一つでも多くクライエントに提供することができれば、クライエントが望むまたは楽な治療をさらに行う事ができるようになります。あなたも、心と身体のスタビライザーを手に入れませんか?
そこで、我々のワークショップではクライエントを安定化させるための様々な方策を、おもちゃ箱をひっくり返したように、皆様と一緒にワークを通して体験して頂きたいと思います。その中には動作法やシステム・リラクセーション、自律訓練ベースのトランス、臨床催眠、EMDR、SEなど様々なエッセンスがおり混ざるものになるでしょう。
積極的に、また柔軟に「身体感覚」「動作」「姿勢」「イメージ」など、どんどん活用できるようになりましょう。私たちの”癒やしのおもちゃ箱”へようこそ。お待ちしています。
当日は軽く体を動かす内容がありますので、参加者は動きやすい服装にてご参加ください。

7 学校現場でブリーフセラピーを使いこなす
八巻 秀 × 柴田 健

様々な現場で効果的だと言われるブリーフセラピー。
特に学校などの教育の現場で活用されることが多いようです。それはブリーフセラピーの持つ未来志向の考え方が教育のスタンスと合致するからでしょう。まあ考え方は良いとして、では実際どのように現場で活用するのか?
このワークショップでは、学校教育現場で日々格闘されている教員やスクールカウンセラーなどの方々を対象に、ブリーフセラピーを現場で活用できるように、ワークを中心にその基本から応用へと学んでいただきます。学校での勉強もそうだったように、ただわかっただけでは成績は上がらない、実際テストができなきゃ始まりません。まさに「わかる」から「できる」へシフトしなければならないもの。ブリーフセラピーを現場で使いこなせるようになるのも同じです。様々なワーク体験を通して、学校現場でできる・使えるブリーフセラピーの体得を目指していきます。講師は2人ともスクールカウンセリングや教員研修講師の経験を積み重ねている臨床心理士です。
さあブリーフセラピーを使いこなして、自分も学校も元気になっていきましょう! 

8 真夏の福袋企画
若手セラピスト

【福袋A】
「“端っからブリーフ”の新しい世代によるブリーフの詰め合わせ」
“ブリーフ”の関心の中心に「効果」と「効率」があることはご周知のとおり。だからこそ、“ブリーフ”は効果的で効率的な〇〇療法や〇〇アプローチの寄せ集め的な感がある点は否めません。でも、それが“ブリーフ”の魅力なんじゃないでしょうか?ある意味で、イイトコ取り。特に、“精神分析”という父親も“行動療法”という母親も持たない“端っからブリーフ”の若いセラピストたちはコンプレックス(?)なんて持ち合わせていないので何の躊躇もなく当たり前のようにイイトコ取りをしちゃいます(笑)。そして今回はそんな新しい世代のセラピストたちが、その魅力をそのままワークショップに持ち込もうじゃないかと、色々な“ブリーフ”のワークショップをオムニバス(寄せ集め)形式で企画しちゃいました。題して「真夏の福袋企画」。しかも今回は2種類の福袋をご用意いたしました。袋を開けてみて、あなたの好みに合ったものもあれば合わないものもあるかも知れません。あなたのサイズに合ったものもあれば合わないものもあるかも知れません。既に似たものをお持ちかも知れませんし、商品としては粗削りなものも入っているかも。でも、どの商品もあなたの新たな“リソース”としてお持ち帰りいただければと、心を込めてご用意させていただきます。
さてさて、気になる福袋の中身を少しだけ…

「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」
上堀内洋允(虹と海のホスピタル)

「若手セラピストとして学んできたトランスとその“生かし”方」
中野慎也(久留米大学病院)

「ユーティライゼーションによるナラティヴの再構築」
松島淳(佐賀大学医学部附属病院)

【福袋B】
「専門領域における心理療法(注 ブリーフセラピーではありません)」
こちらはブリーフセラピーを標榜してはいない臨床心理士による、それぞれの専門領域に関するワークショップになります。それぞれの領域の基礎知識、デモンストレーション、ワーク体験などをお届けする予定です。本学会のコンセプト「血」にちなんで、「ブリーフセラピーと他の心理療法との混血」が生まれる土壌を用意してみました。知識だけでなく、臨床で使える引き出しを増やすきっかけにしていただければと思います。どうぞお気軽にお越しください。

「神経難病のQOL」
石坂昌子(九州ルーテル学院大学講師)

「児童思春期に対する表現と体験を重視した活動」
辰野陽子(元肥前精神医療センター心理療法士)

「軽度認知障害に対する認知リハビリテーション」
井内宏紀(肥前精神医療センター心理療法士)

「依存症患者の行動変容を促すグループ治療」
中島薫(カウンセリングスペースひなた猫代表・心理士)

ちなみに途中で袋の中身を入れ替えるのも大歓迎です。数量限定、50袋!

日本ブリーフサイコセラピー学会